【ばっかじゃねぇ!?】公道を走るマリオカート、無許可で任天堂に遂に訴えられる!
任天堂が発売する、レースゲームの傑作IPであるマリオカート。
各任天堂ハードで、一作のみの発売という縛りがありながらも
レース自体のバランス・完成度の高さと、アイテムを使った妨害プレイで
最後まで大逆転を狙える可能性があるゲーム性で、発売される度に
ハードの末期まで売れ続ける怪物ソフトの一つです。
F1や実際の車と違った「カート」を題材としていることから
実は、リアルでマリオカートをやろうという試みは国内外で行われており
マリオのコスプレをしながら、カートに乗ると言った行為をしている人もいます。
ファンが、個人的な趣味でするのであれば、まぁそれはそれで…ということでしょうが
公道を走って、更にそれが営利目的で、無許可となれば…。権利者である任天堂が怒るのは当然ですね。
何とも馬鹿らしい話ですが、今回はそんなお話なのです。
株式会社マリカーが訴えられる!実は無許可だった!
というわけで、何ともお粗末なやらかしをしたのは東京都にある「株式会社マリカー」という会社。マリカーは、マリオカートの一般的な略として、ゲーマーの間では定着している呼称ですね。
コレだけ聴くと、この会社は任天堂の許諾を受けているような会社に思えますが…実は無許可だったそうです。
事業としては、公道を走れるカートをレンタルしてくれるサービスということで
それと同時に、マリオやピーチ姫などのコスプレセットを提供し、30分1500円といった
割とリーズナブルな値段で、顧客に提供していたようです。
傍から見ている分には面白い企画だとは思いますが、やはり営利で無許可となれば
著作権侵害は免れません。なんともアホすぎる会社です…。ちなみに、現時点で株式会社マリカーの
会社のホームページはアクセスすることが出来ません。
しかも、今回任天堂は株式会社マリカーに対しての訴訟に踏み切りましたが
再三警告をこの会社に出していたとのこと。それが聞き入れられなかったので
已むを得ず、最終手段の訴訟という手段に踏み切ったということです。
公道を走る「マリカー」、ついに任天堂から訴えられる…著作権侵害など
任天堂(京都市)は2月24日、公道カートのレンタル会社「株式会社マリカー」が、マリオなどのキャラクターの衣装を貸し出したうえで、その画像を許諾なしに宣伝・営業に利用し、著作権などを侵害しているとして、損害賠償1000万円(一部請求)を求めて東京地裁に提訴した。
任天堂が訴えたのは、株式会社マリカー(東京都)とその代表取締役。マリカー社は、公道カートのレンタルサービスをおこなっている。任天堂のゲームのシリーズ「マリオカート」の略称である「マリカー」という標章を会社名として用いているが、まったく関係ない会社だ。カートは、東京・港区や品川区などの公道を走っており、外国人観光客などに人気を博している。
任天堂は、マリカー社が「マリカー」という標章を会社名として用いていることや、客にカートをレンタルする際に「マリオ」などの著名なキャラクターのコスチュームを貸出したうえ、そのコスチュームが写った画像や映像を許諾なしに宣伝・営業に利用するなどしていることが、「不正競争行為および著作権侵害行為にあたる」と主張している。
任天堂広報グループの担当者は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「数カ月前から把握しており、警告してきたが、誠意のある回答が得られなかったため、今回の提訴に踏み切った」とコメントした。
この訴訟への経緯については、任天堂が公式に文書も発表しています。
公道カートのレンタルサービスに伴う当社知的財産の利用行為に対する訴訟提起について
任天堂からしてみれば、この株式会社マリカーのサービスを利用した顧客が
公道で事故でも起こしたとなれば、イメージダウンに繋がりかねない話であり
今回の措置は、自社のIPの価値を守るためにも必要な訴訟であることは間違いありません。
それにしても、警告をしても全く止めなかったって…全力で
バッカじゃねぇ~の!!?
と言わせて頂きましょう。それにしても、1000万の損害賠償請求とは随分とお優しいことで…。
任天堂の法務部は、裁判ではかなりの確率で勝訴するので、賠償は免れないのではないでしょうか。
なお、訴えられた側の株式会社マリカーの言い分は、こちらの記事にありますが…。
なんだか、世界的企業に訴訟されたことに対しての逃げ口上だけは上手いなぁと思ってしまいました。
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