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【亀山モデル】SHARPの液晶テレビ事業・国内生産は撤退へ【終了へ】

目のつけどころがSHARPでしょ?のキャッチフレーズで、一時期は
日本の家電産業を引っ張ってきた大手電機メーカーである「SHARP」


一時期は、SHARPブランドと言えば、日本では信頼と安心のブランドとして
国内消費者に浸透していた企業でしたが、最近は業績不振により経営難に陥り
最終的に、台湾のメーカーである鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されたのはまだ記憶にも新しいところです。


シャープと言えば、日本の数ある電機メーカーの中でも
液晶技術に於いて、一番であるとの自負を持っていた会社です。
その自負の現れとして、シャープが自社製品の液晶テレビに於いて
三重県亀山市にある工場で作ったテレビを「世界の亀山モデル」と呼称し
テレビにも刻印して売っていた時期があります。




自社製品に強い自信の現れとも言えた、この世界の亀山モデルの
アクオステレビは、我が家の居間置いてあるテレビもそうだったりします。

世界の亀山モデル

シャープの液晶テレビ、アクオスの宣伝フレーズ。

アクオスが生産される三重県亀山市の亀山工場では、部品生産から組み立てまで完全国内生産にこだわっており、高い品質を誇っているということがゆかりとなっている。


しかし、この世界の亀山モデルもどうやら終焉を迎えることになりそうです。
シャープは、液晶テレビの国内生産工場を畳み、国内生産から撤退することが決定したとのことです。

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2千人余りの従業員は果たしてどうなるのか?

今現在、シャープが持つ国内の液晶テレビ生産拠点は、前述の
三重県亀山市と、栃木県矢板市にあるとのこと。
その2つの工場を畳み、国内生産から完全撤退することになったと報じられています。

シャープ、液晶TV国内生産撤退へ 「世界の亀山」に幕

 シャープの戴正呉(たいせいご)社長は14日、朝日新聞のインタビューに答え、2018年にも液晶テレビの国内生産から撤退する方針を明らかにした。三重県亀山市の亀山工場でつくったテレビは「世界の亀山ブランド」として一時代を築いたが、近年は採算が悪化していた。「アクオス」ブランドのテレビ生産は親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)に任せる。

 シャープの国内テレビ工場は現在、亀山と栃木県矢板市にある。年間の生産台数は非公表だが、計数十万台とみられる。04~12年には「世界の亀山ブランド」と銘打ち、ライバルメーカーが海外にテレビの生産拠点を移すなか、高品質の国産テレビを売りにしてきた。

 だが最近は生産設備の老朽化が進み、中国など海外工場に比べて効率的に生産できなくなっていた。戴社長は「国内では無理。海外生産しないと、シャープの液晶テレビが売れなくなってしまう」と話した。国内は開発や試作、アフターサービスなどに絞る方針だ。

 約2千人が働く亀山工場は今後、スマートフォンやタブレット向けの中小型液晶パネルの生産に集中する。栃木工場の従業員約760人のうち、生産部門の約100人は既に営業部門に配置転換したという。(新宅あゆみ)


撤退する時は、本当にあっさりというか…。あれだけ一時は話題にもなった
世界の亀山モデルもあっけなく終了となってしまいました。
身から出たサビとは言え、何となく寂しさも感じてしまいます。


日本国内では、地デジに移行した時にテレビの買い換え特需が生まれましたが
それ以降は、あまりテレビの売上は振るいません。
なにせ、インターネットで見れる映像サービスが多数ありますし、テレビ文化自体が
衰退しているので、コレ以上の拡大は考えられないと言ったところもあったのでしょうね。
地デジ一斉以降以後の、買い替え需要があるとテレビ業界は踏んでいるようではありますが。


それにしても、個人的に気になるのは、これらの工場で働いていた労働者の行き先でしょうか。
前述の引用記事に、矢板市の工場の人員は配置転換があったと書かれていますが
ある程度リストラもしなければいけないはずです。すべてが開発とか保守に回れるわけではないはずですので。
亀山工場は、工場としては別のものを作るということになりますが、規模の縮小は免れないでしょう。
最近日本の家電メーカーは全く振るいません。今の日本の低迷を象徴しているかのようです。


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