Sponsored Link

【風情無し】音無しの盆踊りが開催される!一体何故?【シュール】

夏の日本と言われて、イメージするものは多数、人それぞれで
あるかと思いますが、日本での夏の風物詩といえば祭りと踊り…
そのように思いつく人も多いのではないでしょうか。


その中で、実際に踊っている人はどれだけ居るのかは分かりませんが
踊りの祭りとしての圧倒的知名度を誇ると思われるのが「盆踊り


bon
※盆踊りのイメージ写真


実際に踊ったことが無くても、広場などの中心にやぐらを組み
その周りで地域の人達が音楽に合わせて踊る盆踊りというのは
肩肘張らず出来る踊りとして、今でも各地で開催されているようです。


踊りというのは、音楽に合わせて踊るというのが一般的かと思いますが
この度、愛知県東海市大田町というところで「無音盆踊り」と言われる
盆踊りが開催され、ネットに上げられた動画にはなかなか辛辣な意見が多く寄せられているようです。


そもそも、何故無音で盆踊りを踊るのか?
それには、いかにも昨今の日本的な問題があったのです。

Sponsored link



騒音対策により無音となった

盆踊りは、その名の通り盆の時期に、死者を供養するために
行われる踊りということで、性質的にあまり派手派手しいものではありません。
ただ、宗教的な意味合いは低く地域ごとに特色があり、徳島の阿波踊りなど
全国的に広まった盆踊りもあります。


決して、地味な印象ではない盆踊りなのですが、今回無音という
非常にある意味陰鬱なイメージを与えかねない盆踊りが開催された理由は何故でしょう?
それは、周辺地域住民からの騒音に対する苦情が原因だったとのことです!

イヤホン耳に無音で盆踊り…「不気味」でも「踊りに没頭できる」

 花火と並ぶ夏の風物詩、盆踊り。心浮き立つ太鼓の音が鳴り響き、各地で大会や練習が行われている。とはいえ、最近は、地域のお祭りを騒音と感じる人も。新手の対策として、踊り手がイヤホンで音楽を聴きながら踊る「無音盆踊り」が登場。「不気味」という反応の一方で、「踊りに没頭できる」という好評価もある。地域住民の連帯感と一体感が持ち味だった盆踊りが変化しつつある。(村島有紀)

新しい「踊りの形」を模索

 愛知県東海市大田町の「無音盆踊り」。輪になった踊り手が静寂の中、無音で踊る様子がテレビなどで放映され、「不気味」「どこかのカルト集団?」「東海名物ゾンビ踊り」など、どちらかというと悪口雑言に近いような反応が寄せられる。

 無音盆踊りは、名鉄太田川駅周辺で開催される夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」で披露される盆踊りの一部。平成21年から踊り手がイヤホンの付いた携帯ラジオを持参し、FM電波で同じ曲を聴きながら踊る試みを始めた。今年は8月8、9の両日に行われ、延べ約400人が踊った。

 初めて無音盆踊りを行った際、踊る人は40~50人程度しかいなかった。しかしその後、輪に入って踊る人は年々増加中で、大会長の森岡厚(あつし)さん(53)は「本当は岐阜の『郡上(ぐじょう)おどり』のように夜中踊れる盆踊りが理想だが、周囲への配慮から騒音対策も必要。まちおこしも兼ねて、多くの人が参加できる新しい盆踊りの形を模索した」と胸を張る。

中略

阿波踊りもうるさい

 盆踊りの歴史は古く、鎌倉時代の僧侶、一遍上人の踊り念仏が起源とされ、室町時代には歌や音楽、踊りといった芸能と結びつき現在の形になったとされる。お盆に迎えた精霊を満月の旧暦8月15日に送り出し、地域の交流や男女の出会いの場として各地域で受け継がれたとの説がある。

 円舞式と行列式の2種があるが、無音盆踊りが生まれた背景には、盆踊りが「騒音」扱いされ、苦情を言う住民も増えている事情がある。

 日本三大盆踊りの一つ、阿波踊りで知られる徳島県でも、河川敷や公園で行われる練習の音に対し、3、4年前から「音がうるさい」「なんとかしてくれ」との苦情が県庁などに寄せられるようになった。

 県の担当者は「阿波踊りの『鳴り物』(音楽)は、大太鼓に締太鼓、鐘、笛と三味線。音の感じ方は、人さまざまで、せわしない音と感じる人もいるだろうが、数年前まではあまり苦情が寄せられることはなかった。住民の意識が変わったのかもしれない」と首をかしげる。


なんだか世知辛い話ですね。阿波踊りの本場・徳島でも人の意識は変わっているようです。
共同体でのイベントというのは、個が重視されがちな現代に於いては
興味のない人にはただの騒音…という認識になってしまうのでしょうか。


個人的には、近くで祭りがあっても行きはしないのですが
遠くから聴こえてくる、人々の騒ぐ声や祭りばやしや太鼓の音などは
いかにも夏だなぁという風情を感じていたので、時代の流れ…と割りきってしまうのは
やや寂しく思ってしまう自分が居ます。


上記引用記事には、その後に東京都内で盆踊りの練習をやる時に
騒音で苦情が出ると、体育館が借りれなくなってしまうということで
窓を閉め切った蒸し風呂状態の体育館で練習をしているとも書いてあります。


公園の遊具などが危険だからと、安全性の面で殆どすべての遊具を撤去してしまったように
個人的には行き過ぎな感を強く感じます。クレームを入れるのは一部のノイジー・マイノリティーだと思うのですが
その一部に対してやり過ぎなほど対処するから、無理が通れば道理引っ込むといった形になってしまうのでしょうか。


もちろん、周辺住民がどれだけの騒音を我慢できるかは人それぞれの
我慢できる範囲が違うと思うので、一概にクレームを入れる人を非難するつもりはないのですが…。
昔よりも心に余裕が無くなったとも言えるのかもしれませんね。


最後に、今回の無音盆踊りのアップロードされた動画を貼っておきます。


引用記事内では、実際に参加した人からは好評を得ている部分もあるようですが
やはり、祭りというのは実際に踊る人、そしてそれを見て楽しむ人で成り立つと思うのです。
ですので、個人的には味気ない感じがしますが、皆さんはどう思われますでしょうか?


Sponsored Link


One Response to “【風情無し】音無しの盆踊りが開催される!一体何故?【シュール】”

  1. リニモ1号 より:

    私も同じ愛知県内に住んでいるので、他人事とは思えないです。
    私が住んでいる長久手市は、最近人口が急増しており、家が増えて来ています。残念ながら長久手市も例外ではなく、何かにつけてクレームをつける住人が増えて来ました。
    そのうち長久手市で行われている祭りも、クレームが続出して廃止、潤いのない地域に成り下がりそうな気がして怖いです。
    蛇足ながら東海市も長久手市も「住みよさランキング」では上位にある自治体です。数字を機械的に当てはめただけのランキングからは、住民の質までは読めないのですね。

リニモ1号 へ返信する

サブコンテンツ

このページの先頭へ