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【手のひら返し】竹中氏が年始朝ナマで「トリクルダウンは無い」と発言!

テレビ朝日が、定期的に政治討論番組として
様々な論客を招き公開討論を徹夜で行う番組
「朝まで生テレビ」の2016年新春特番で
竹中平蔵氏がとんでもない発言をしていました。


takenaka


小泉政権時代から、日本の経済関係の重大な決定などに関わってきていて
現在は、政治からは身をひいているものの人材派遣会社「パソナ」グループの
取締役会長を勤めている人物であります。


その竹中平蔵氏が、自身が理論を説明し、今後日本経済が復活すれば
必ずその状態になるという「トリクルダウン理論」を自ら否定したというのです。

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トリクルダウンとは?

トリクルダウン理論とは一体、どういう理論のことでしょうか?
以下、コトバンクよりトリクルダウン理論の説明を引用してみます。

トリクルダウン理論 とりくるだうんりろん trickle-down theory

知恵蔵miniの解説
トリクルダウン理論
経済学の理論の一つで、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)する」との考えを主軸とする。1714年に刊行されたイギリスの精神科医・思想家であるバーナード・デ・マンデヴィルの主著『The Fables of the Bees: or, Private Vices, Public Benefits』(邦題『蜂の寓話―私悪すなわち公益』、法政大学出版局)がこの考え方を示した最初のものとされる。国家や経済界などマクロレベルでの富の拡大が貧困改善につながることは立証されていないため「トリクルダウン仮説」とも呼ばれる。「富裕層の所得が高まるだけ」「先進国には通用しない」「富が下から上へ流れる状況を想定できなかった時代の理論」など、批判も多い。


トリクルダウン理論をイメージした図は↓のようになります。

trickle


要は、上にある1つのワイングラスが富裕層、そしてその下にあるグラスが貧困層になります。
上のワイングラスに、溢れるほどのワインを注げば、その下の貧困層に、言葉は悪いですが
おこぼれが行き渡り、ある程度の恩恵を受けられるというものです。


しかし、コトバンクの上記引用にもある通り、その効果には疑問の声も多数挙がっている理論です。
というよりは、2014年前の12月に経済協力開発機構のOECDはトリクルダウンは幻想であったという
世界各国の格差状況を鑑みての発言もされています。

「ごめんねー。トリクルダウンなんて嘘だったわ(・ω≦) テヘペロ」OECDが公式見解でトリクルダウン理論を否定。

「金持ちの富を減らせば、貧しい人は、より貧しくなる」。
英国の名宰相とうたわれたサッチャーさんが政治信条とした考え方だ

「金持ちをより豊かにすれば、貧しき人々も潤う」。サッチャーさんや米国のレーガン大統領は一九八〇年代、そういう考えで市場原理主義に沿った規制緩和や富裕層への減税などを進めた。 いわゆる「トリクルダウン(したたりおちる)」効果を信じてのことだ

その結果どうなったか。経済協力開発機構(OECD)は今週の火曜日、「多くの国で過去三十年間で所得格差が最大となった。格差拡大は各国の経済成長を損なっている」との最新の分析を発表した

推計によれば、格差拡大のために成長率はここ二十年間で米国で6%、日本で5・6%押し下げられた。つまり金持ちはより豊かになったはずなのに、貧しき人は貧しいままで、経済全体の活力もそがれてきたというのだ。欧米有力紙はこの分析を大きく伝え、英紙ガーディアンは一面トップでこう断じた。OECDはきょう、トリクルダウンという考え方を捨て去った
格差是正の鍵は教育だが、例えば米国では公立大学の授業料がここ二十年で一・六倍に上がり、貧困層の進学を妨げているそうだ。日本の国立大学はどうかといえば、平成になってからの二十年で一・五七倍日米とも結局、したたり落ちているのは、若い世代の悔し涙なのか。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014121302000130.html

※管理人注 引用の引用。最後のURLは既にデッドリンク。


小泉政権時代に、竹中平蔵はトリクルダウンを提唱していた

竹中平蔵は、小渕恵三内閣の頃に金融関係の政治家として政治に参政し
小泉純一郎内閣時代には経済財政政策担当大臣を任されています。


その小泉内閣時代に、主に郵政民営化を初めとした、今の日本に繋がる
様々な重大な事案を担当したわけですが、そのどれもが成果を挙げられたか?
という点で見ると、非常にどれも大した功績を挙げていないと評されています。


小泉・竹中の言葉で検索をかけると、だいたい批判的な内容が検索上位に来ることから色々とお察しです。


安倍内閣になってからも、産業競争力会議のメンバーとして
民間議員という立場で、未だ政治に関わっています。


そんな立場になってからも、若者は貧しくなる自由がある、ですとか
正社員は無くすべき、などといった物議を醸す発言をしています。


このように、竹中平蔵の発言については、普通に考えると疑問符がつくような
どこか傲慢な態度を感じさせる発言が多数あり、また黒い噂も多数あることから
多数から非常に嫌われている人ですが、一部同調している人も居ないわけではありません。


しかし、今回のトリクルダウンは無い発言については、自分が過去していた発言を
真っ向から否定する発言となっており、まさに手のひら返しという以外に相応しい言葉がありません。

竹中平蔵が「トリクルダウンはあり得ない」と断言、今までの主張は嘘でした

元旦に放送された「朝まで生テレビ」。先日BUZZAP!では番組ディレクターの20年来の知人である大森昭彦大田区議が身分を隠したまま参加し、自民党を褒める発言を行っていたやらせ問題を取り上げましたが、同じ番組内で安倍政権のブレーンである竹中平蔵氏がアベノミクスの根幹とも言えるトリクルダウン理論を全否定する発言を行っていました。
竹中平蔵氏は小泉政権時代に経済財政政策担当大臣、金融担当大臣を兼任、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)・郵政民営化担当などを歴任、「聖域なき構造改革」を断行しました。これは新自由主義の「小さな政府」を念頭に置いたもので、政府に寄る公共サービスを民営化などによって削減して市場に委ねる方針で、郵政民営化はその目玉となりました。
その際に民営化と並んで200を超える各方面での規制緩和を実行、その中で労働者派遣法の改正は時とともに非正規雇用を増大させ、現在の格差と貧困の大きな原因のひとつとなっています。
竹中氏は現在は安倍政権が2013年に立ち上げた日本経済再生本部の「産業競争力会議」メンバーであり、同時に国家戦略特区の特区諮問会議メンバーとしても活動。アベノミクスを推進する上での最重要ブレーンのひとりとして広く知られています。
アベノミクスは80年代のアメリカ合衆国のレーガノミクスにちなんでその名を付けられたもので、法人税の大幅な引き下げや規制の撤廃を伴っており、レーガノミクスや小泉政権時代の新自由主義的な流れを強く汲んでいます。
そのレーガノミクスの際に叫ばれたのが「大企業や富裕層の支援政策を行うことが経済活動を活性化させることになり、富が低所得層に向かって徐々に流れ落ち、国民全体の利益となる」というトリクルダウン理論。レーガノミクスに倣ったアベノミクスでも当然このトリクルダウンが起こるとされており、竹中氏も繰り返しこの理論に基づいた発言を行い、法人税や富裕層への減税を正当化してきました。

中略

しかしこの日の朝生で竹中氏はアベノミクスについての議論の中で「滴り落ちてくるなんてないですよ。あり得ないですよ」と発言し、過去の自分の主張が完全にデマだったことを堂々と明らかにしてしまいました。

中略

もちろん以前BUZZAP!で報じたように、OECDは「トリクルダウンは起こらなかったし、所得格差は経済成長を損なう」としており、この理論は破綻した幻想に過ぎません。竹中氏らはこれまでこの理論をタテに改革を進めてきており、今回「トリクルダウンはあり得ない」と発言したのはこれまでの自らの発言が嘘だったことを公に認めるもの。
さらに小林氏の指摘するように「トリクルダウンを待っている方が悪い」とするならば、これはデマを吹聴した上での完全な開き直りです。実際、竹中氏は巨大人材派遣会社のパソナグループの取締役会長を努めており、規制緩和によって自らが莫大な利益を得ています。そしてトリクルダウンを信じた国民が結果的に非正規雇用で貧困に喘ぎ、結婚や出産に踏み切れない状況を自己責任だとして切り捨てるのであれば、これは日本人に対する背任でしかありません。
トリクルダウンが起こらないことを安倍政権のブレーンが自ら明らかにしたわけですが、それでは国民は一体何のために「痛み」を強いられてきたのでしょうか……。


管理人としても、この記事で指摘している内容と全く同じことを思っています。
トリクルダウンを行った結果が伴わず、自分の発言を歪めてまで正当化を続けようと言う行動は
非常に見苦しく、そして日本国民はこの狡猾な男にまんまと騙されたという事実だけが残りました。


最初見た時から、非常に悪人面であるなぁと個人的に感じていた竹中平蔵でしたが
自分の直感通りの人だったということには、残念な気持ちでいっぱいです。


まぁ、こんな自分の発言がウソまみれな人でも、今後厚かましく、安倍内閣の
経済方面のブレーンとして、臆することもなく今の立場を続けていくのだろうなと
予想が出来ますので、日本がこれからも経済が上向きになるのは絶望的であると
個人的には思わざるを得ない状況です。ほんと、いつか天罰でもくだらないでしょうかね…。


※朝まで生テレビは、公式で視聴できる動画がYoutbeに上げられています。
今回は自民党議員が身分を隠して質問に答えるというヤラセ問題なども有り
ある意味大荒れな回になってしまいました。


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