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【劇薬】日銀がマイナス金利の導入を決定!株価が乱高下!更に円安も大幅に進む!

昨日、政界スキャンダルの責任をとって
経済再生担当大臣の地位を辞任した甘利明大臣。


安倍内閣の経済政策や、TPPなどの重要政策に大きく関わっていた
甘利大臣の辞任の影響はやはり大きかったのでしょうか。


本日になって、日銀が日本では初めてとなる
マイナス金利を、今後導入すると発表しました!
その金利は、マイナス0.1%になるとのことです。

初のマイナス金利…決定会合、最大0.1%

銀行に貸し出し促す

 日銀は29日の金融政策決定会合で、追加の金融緩和を実施することを賛成多数で決めた。追加緩和は2014年10月以来。金融機関が日銀に預けている当座預金に付く金利(付利)を現行の0.1%から、最大でマイナス0.1%に引き下げるのが柱。黒田東彦総裁の下での日銀の金融政策は、市場に供給するお金の「量」を重視してきただけに、今回の「マイナス金利」の初導入は政策運営の大きな転換となる。【中井正裕】


日銀の追加緩和の話は、以前からある程度は出ていましたが
このタイミングでの導入発表は完全なサプライズとなり
市場も敏感に反応しています。

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日本経済にとっての劇薬が遂に解禁へ…

そもそもマイナス金利とはなんでしょうか。


金利とは、例えば銀行などにお金を預けた場合に
自分が預けた額に、金利に応じた金額がプラスされるものになります。
例えば一年運用で金利1%の時に100万預けたら、1年後に101万円で戻ってくるわけです。
まぁ、今時の日本で定期預金で1%も金利つけているところなんてありませんが…。(苦笑)


その金利がマイナスということは、直球に言えば
お金を預けていると、その手数料で更にお金が取られてしまうというわけです。


ただし、今回のマイナス金利は別に一般国民にはひとまずは影響はありません。


銀行の銀行である、日本銀行の当座預金に預けてあるお金…
すなわち、銀行が日銀に預けているお金に課せられる金利になります。
(ざっくりいうと、これから増える分の大体が対象)


マイナス金利を簡単に解説した記事を引用しておきましょう。

解説委員に聞いた「マイナス金利って何?」

【私たちの預金はどうなる?】
 まず大事なことだが、これは日銀と民間の銀行との間のお金のやり取りのお話で、私たちの預金金利がマイナスになるということではない。

 普通、民間の銀行が日銀にお金を預けると、プラス金利で少しお金をもらえる。ところが今回の政策では、預けたお金の一部は金利がマイナスになり、逆にお金を日銀に払わなければいけない。つまり、一定以上の額のお金を預けると、その分、銀行は損することになる。

 そうなると、銀行は日銀にお金をたくさん預けるのをやめて、その分のお金を民間企業などにもっと貸すようになる。これによって、民間でお金がたくさん回るようにして景気が上がることを狙っている。つまり民間に出回るお金を増やして景気をよくする政策なのだ


つまり、銀行が日銀に溜め込む予定のお金を、ある程度市場に放出するために行う施策というわけです。
現在の日本が、非常に経済的に停滞していることは、もはや一般国民であれば誰もが感じていることですが
今回はそんな停滞した市場に、お金をある程度流すために行われる強硬的手段になります。


なぜ、こんな劇薬を用いなければならなかったのかについては
上記の引用記事の続きで、推測がある程度されています。

解説委員に聞いた「マイナス金利って何?」
【どうしてそこまでやるのか?】
 それは日本の経済の先行きに不安が広がっているから。その要因としては…

 1:年明けから、中国の経済や原油価格の影響で株価が大きく値下がりしている。

 2:物価も期待通りには上がらず、日銀は今回掲げていた物価の目標を先延ばしにせざるを得なかった。

 3:日本経済のかじをとってきた甘利明前経済再生相が辞任したこと。

 日本経済の先行きへの不安が強まる中で、日銀は政治的にも追加の政策を迫られる状態にあったとみられる。


【マイナス金利は景気に効果はあるのか?】
 BNPパリバ証券の中空麻奈投資調査本部長は「カンフル剤になる可能性がある。マイナス金利になって、みんなで消費や投資を後押しされて、お金を使ってくれるのなら。これが長期化してしまうと、それは長い間の低成長につながってしまいかねないと、そういう副作用がある」と述べ、長期的には心配な点もあるとした。


上記で、基本的に一般国民に影響は無いと書いていますが
それは現時点の話であって、実は将来的にはわかりません。


銀行がお金を預けても、金利が取られる(貸し金庫の手数料とでも考えるとわかりやすいでしょうか)のであれば
預ける額が一般国民とはケタ違いの銀行ですから、例えば1000億預けたとしたら0.1%でも1億も金利で取られてしまうのです。


となると、銀行も慈善事業ではありませんので、寝かしておくだけでお金が目減りするという状況はさけたい…
すると、銀行は企業などへの融資ですとか、他の方法で本来は日銀の当座に預けるだけで得られた
0.1%分(実際は預けた場合は金利がとられるのでもっと大きな額。1000億預けて本来は1001億になったものが999億になるので、本来の分に戻すには2億円分)を回収する必要があります。


そうなりますと、お金が借りやすくなったり、今までより安い金利で
お金を借りることが出来るという若干のメリットが考えられますが
それ以上に、銀行が背負うリスクも考えなければいけません。


つまり、マイナス金利の分放出したお金が戻ってこないという貸し倒れリスクです。
今の日本経済の現状からすれば、気軽にお金を貸したからと言って戻ってくる確率は
通常より低く見積もる必要があり(それほど、経済の停滞感は強い)
銀行のリスクは必然的に大きくなります。


結果、銀行の貴重な収入の一部である銀行からの引き出し時の手数料や
送金手数料といった金額が値上がりする可能性や、一定の期間経った後には
逆に銀行からお金が借りにくくなる貸し渋りが発生する可能性があります。


こうなると、一般国民にも影響が出るといえ、最悪連鎖的に銀行自体も潰れてしまう…
という、最悪のシナリオも考えられるのです。


実際にマイナス金利を導入している国が欧州などにあります
イタリアではつい先日に、取り付け騒ぎが起こっています。

【ヤバイ】イタリアで取り付け騒ぎ。預金者が銀行から預金を大量に引き出す事案が発生!

ついに、イタリアで金融メルトダウンが始まりました。私は随分前から読者のみなさんにイタリアに注意するように警告してました。
今週水曜日にイタリアの銀行株が5日連続の暴落となりました。
この状況に危機感を持ったイタリアの預金者が銀行から預金を大量に引き出し始めました。
特に、イタリア第3位の大手銀行のモンテパスキ銀行は手に付けられないほど酷い状態です。融資の3分の1が債務不履行状態であり、株価は今年に入ってから57%も暴落しました。
モンテパスキ銀行は緊急支援が必要です。しかしイタリアの他の大手銀行も同じような状態です。イタリアの銀行を救済するための資金はどこから拠出されるのでしょうか(ベイルイン?)。
モンテパスキ銀行が危ないとの噂を耳にしたイタリアの人々は今のうちに銀行口座から大量に預金を引き出そうと考えたのです。

これはイタリアに限ったことではありません。ヨーロッパ全体の金融メルトダウンが起こる危険性があります。
今週水曜日にドイツ、オランド、イギリスでも株価が暴落しました。


さて、今回のマイナス金利が果たして日本市場に及ぼす影響は
遠くないイタリアの現状なのかもしれません。


つまり、銀行からの貸し出しがそのうち鈍り現金至上主義…日本的に言えばタンス預金が増え
結局のところ、市場にお金が回らなくなる…そうなれば、やはり待っているのは不景気(ということばでは生温いかもしれない)です。


色々な理由をつけて、今回のマイナス金利導入を日銀は説明していますが
個人的には非常に取り扱いが難しい劇薬を遂に使ってしまったという感が強いです。


ただでさえ、日本以外の全世界の経済が混乱している中で
さらなる混乱をもたらす政策になる可能性があり、今後の経済的指標からも
目が離せない、国民もそうですが、投資家などは更に心臓に悪い相場が続くと予想されます。


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