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【大赤字】ソニーが映画事業の不振で3月期連結決算に赤字1121億を計上へ。

その昔は、ウォークマンなどのヒットで、日本が誇る家電メーカーの一つであったSONY。


It’s a SONYのキャッチフレーズで、一時期はヒット商品の数々を生み出した
一流メーカーも、今ではゲーム事業と、映画や金融、保険といった、何故か
元々売りにしていた電機製品の凋落ぶりは、目を覆わんばかりです。


私も、過去とあるソニー製の商品で、まことしやかに囁かれる悪名高いソニータイマー(皮肉)の
餌食になったことがあり、それ以来個人的には商品を避けているメーカーでもあります。


個人的に、色々とこの会社がやらかしていることを知っているので
あまり、いい印象を抱いていないのですが、その印象の一つともなっている
ソニーの映画事業…ソニー・ピクチャーズが当初の予想を大きく下方修正した
大赤字を出していることが報じられています。

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日米摩擦の原因になったとまで言われたソニー・ピクチャーズ

時事通信が報じた、今回の連結決算での赤字計上額を書いている記事は以下引用です。

映画事業で損失1121億円=DVD市場縮小響く―ソニー

 ソニーは30日、2017年3月期連結決算に映画事業で生じた営業損失1121億円を計上すると発表した。映画事業で290億円の営業黒字を見込んでいたが、大幅な赤字となる見通し。インターネットの動画定額視聴の成長により、DVDやダウンロード販売の市場が縮小し、収益性が低下して保有する営業権の価値が減少した。

 ソニーは、17年3月期に全体で2700億円の連結営業利益を予想していたが、映画の損失に関し、今回の影響も含めて精査中としている。

 映画事業は大ヒットした「スパイダーマン」シリーズなどの人気作品を持つ。ソニーはゲームや音楽などの娯楽分野を事業の柱にしており、映画についても「今後も成長事業との位置付けは変わらない」(広報担当)という。


当初、290億の黒字を予定しながら、一転1121億円の赤字の計上とは
一体何があったのかと思わず詮索したくなるレベルですが、ソニーの決算を
追っていくと、こういった数字の大幅な下方修正は結構良くある話だったします。


ソニー・ピクチャーズといえば、2014年の年末に、盛大な情報漏えいを起こし
100TBもの、データがハッカー達に盗み出された事件がありました。
ハリウッドセレブの個人情報や、社会保障番号まで抜かれてしまうとんでもない事件でした。
当時、そのことを取り上げた別ブログの記事が未だに残っておりますw


ソニー・ピクチャーズのデータが大量漏洩!明らかになったとんでもないデータ数とは?

ソニー・ピクチャーズの情報漏洩まとめ。


この時は、ソニーだけではなくアメリカや北朝鮮といった国家を巻き込んだ
大騒動に発展し、場合によってはとんでもない話になる可能性もあったのですが
いつの間にやら、騒動が収束していた不可解な現実がありました。


しかし、この時の漏洩で、当時作っていた映画のネタバレがされてしまったり
ハリウッドセレブの個人情報が、一部流出したことによって、何かしらの損失があるだろうとは
個人的に踏んでいましたが、もしかしたらこの一件も今回の赤字に多少は?関与しているのかも。
まぁ、ただの憶測に過ぎませんが…大きなことをやらかしてしまったことはご理解いただけたかと思います。


ソニー・ピクチャーズは、元々アメリカにあった映画会社を、バブル時代で
お金があった当時のソニーが、買収したという経緯があり、当時は日本企業が
金にモノを言わせて海外企業を買収することが多く、日本が叩かれる原因となりました。
中でも、ソニーが買収したコロンビア・ピクチャーズの買収劇はアメリカで相当反感を買いました。

日米摩擦の火種となったソニーのM&A

 有名なのは80年代後半の米国CBSのレコード部門(以下、CBSレコード)の買収と、米国・コロンビア・ピクチャーズ・エンターテインメント(以下、コロンビア・ピクチャーズ)の買収である(表「ソニーが行った主なM&A」参照)。当時日本はバブル経済真っただ中。米国にとって日本の存在は脅威となっていた。そんな時期の巨額買収であったため、この二つのM&Aは大きな注目を浴びることとなった。

 CBSは米国の三大放送ネットワークの一つであり、CBSのレコード部門を担うCBSレコーズは、世界56カ国80社の子会社と、14カ国の製造拠点を有する会社であった。ソニーはCBSレコーズを2700億円で買収することにより世界最大のレコード会社となり、当時の日本企業としては史上最高の買収額であった。

 そして、そのわずか1年10カ月後、コロンビア・ピクチャーズをCBSレコーズの買収金額をさらに上回る約5200億円で買収する。

 コロンビア・ピクチャーズは、保有する映画ライブラリーが2700タイトルを超え、テレビ番組の制作・配給でも2万3000作品以上を有するなど米国の名門映画会社であった。この買収は業績が伸び悩むコロンビア・ピクチャーズ側と、AV分野で世界的なソフト事業会社を目指すソニー側との利害が一致したM&Aであったといわれている。

 しかし、これらの米国のエンターテインメントを代表する企業を買収したことで、一部の米国人から「ソニーは米国の魂を金で買った」という批判的な声もあり、ソニーの進めるソフト戦略と、現地化・国際化戦略のためのM&Aが日米摩擦の火種となった。


これだけの高い買い物をして、一時期はソニー・ピクチャーズも全盛を誇った訳ですが
こうなってしまうと、もはやお荷物部門となってしまいますね。なまじ規模が大きいだけに
修正も難しいのではないでしょうか?大本の時事通信の記事では、広報担当が成長事業と言っていますが
強気な言動とは裏腹に、この結果では、何とも頼りない一言であると思います。


果たして、ソニー・ピクチャーズの今後はどうなっていくのでしょうか?
最近、ソニーは不採算部門を多数売却したりしているので、気づいたらいつの間にやら
ソニー・ピクチャーズの売却も行われたりする…ということもあるかもしれません。


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