【悲報】桃太郎電鉄のシリーズ終了をさくあまきら氏が宣言!一方コナミは否定。
日本全国を鉄道で周り、様々な地元名産の物件を購入して
最大4人で最高収入を競い合う、パーティーゲームの定番であった
「桃太郎電鉄」ですが、その桃太郎電鉄シリーズの製作者さくまあきら氏が
コナミ上層部との折り合いがつかなかった結果、シリーズの終了を宣言しています。
コナミから何の連絡もない。こんな調子でずっとほったらかされた。ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します。すべてコナミの石川が握り潰しました。
— さくま あきら (@isetta_23) 2015, 6月 2
さくま氏のツイートだけを完全に鵜呑みにするわけではありませんが
名指しで批判がされている以上は、相当にゴタゴタが内部であったと考えるのが自然でしょう。
元はハドソンの作品だったが
桃太郎電鉄シリーズは、RPGの桃太郎伝説シリーズから派生した、いわばスピンオフ作品といった所で桃太郎を始めとした、桃太郎ファミリー(桃太郎伝説はアニメ化もされています)が
電鉄会社の社長になって、全国の名産物件などを買い集め資産一位を目指すというものです。
桃太郎伝説シリーズは、元々ハドソンの作品でした。
ハドソンは北海道に会社を置いていた、ゲーム(黎明期はPC)開発会社です。

※ハドソンのトレードマークロゴであるハチスケ。
ファミコン初期には、ファミコンにサードパーティとして
最初期から、ロードランナー、スターフォース(移植。開発はテーカン(後のテクモ)、ボンバーマンなどの
タイトルを続々と出し、その高い技術力でファミコンブームの下支えとなったメーカーです。
その後、NECと組んで家庭用ゲーム機のPCエンジン開発にも携わったり
メーカー公式の全国的ゲーム大会であった、キャラバン、そして当時のゲーム少年だったら
誰でも知っている高橋名人(高橋利幸氏)を社員として抱える屈指の人気メーカーでした。
1990年代までは、スーパーファミコンやPCエンジンなどで存在感を放っていたメーカーでしたが
1998年にメインバンクであった、北海道拓殖銀行が破綻。
そこから、ハドソンの衰退が始まります。
資金繰りが悪化し、2001年にコナミが筆頭株主となり、2005年に完全子会社化。
その後はコナミの子会社ではありながら、ハドソンブランドを暫くは維持し
桃太郎電鉄シリーズも細々とリリースされていましたが、2012年に遂にブランドが完全消滅しました。
以降、ハドソンブランドの代表的作品であった桃鉄シリーズ、ボンバーマンシリーズと言った
パーティーゲームの定番作品はリリースが途絶え、コナミ側からも何もアナウンスが無い状態が今まで続いていました。
桃太郎電鉄はFCから続く長寿シリーズだった
パーティーゲームの定番、桃太郎電鉄シリーズの第一作目が発売されたのは1988年で、ハードはファミコンでした。
ファミコンの頃から、既にルールは完成しておりプラスの駅、マイナスの駅と言った
UIは、シリーズ通して使われています。
基本システムをベースにシリーズを重ねる毎に、イベントやカードなどが
どんどん追加されていき、基本的にこのシリーズは後年のものをすればするほど
データベースなども厚くなって、よりボリュームが高いものをプレイできます。
そして、特筆すべきはどんなに資産を持った社長でも条件次第では
一瞬で破産に追い込まれることもある、貧乏神の存在。
一番最初のプレイで、誰かが目的の駅に到達した後から
プレイヤーの誰か1人につきまとい続け、とりつかれたプレイヤーを
どん底の不幸に叩き落とします。
この貧乏神も、シリーズを重ねる毎にどんどんパワーアップしていき
最後の方の作品では、もはや貧乏「神」の名前に相応しい
鬼神のような暴れっぷりをプレイヤーにもたらしていきます。
ただ、さすがに後年の作品の貧乏神はやり過ぎな感があったのと
こまめにセーブがされるゲームシステム上、一番テンポよく快適にプレイできるのは
SFC版なのではないかと個人的には思います。
余談ですが、桃太郎電鉄と桃太郎伝説シリーズの音楽には
サザンオールスターズのベーシスト、関口和之がメイン楽曲を担当しており
彼が新潟出身なので、何となく親近感を抱いているのは私の個人的な話←
桃太郎電鉄シリーズの最後の作品は、DSで出た桃太郎電鉄WORLD。
2010年の暮れに出た作品ですので、それまでさくま氏とコナミの間で
相当なやりとりがあったのは想像に難くはありません。

人気シリーズを続々潰すコナミ
さくま氏とコナミとの間については、これからも真相が究明されることは無いと思いますが、最近のコナミはハドソンの扱いのみならず
自社作品の扱いにもだいぶ厳しくなっています。
少し前に話題になったのは、DSで展開して一時は社会現象にもなった
ラブプラスのメインプロデューサーと、キャラクターデザインの退職。
しかし、このニュースが流れた後、当のコナミは
ラブプラスとときめきメモリアルの制作は続けていくと公式リリースする始末。
また、メタルギアソリッドなどで有名な監督こと、小島秀夫氏に対しても
不穏な話が現在色々と聞こえてきている状況です。
参照URL:小島プロダクションが「MGS V」を最後に解散という噂が錯綜中!!
メタルギアの声優を担当した方「小島監督はすでにコナミを解雇されている」
「コナミ上層部は小島を疎ましくおもっている…」!?『コナミ社員による内部告発』というリークがインターネット中で話題になってるもよう!?なにこれ!?[噂]
ホラーゲーム「サイレントヒル」シリーズについても
「サイレントヒルズ」が開発中止したとデルトロ監督が発表!!IGNも確認
色々と自社IPすらも殺している状況で、況やハドソン関係のゲームが
どうなるかというのは、もはや火を見るより明らかではないかと。
今回のさくまあきら氏のツイートをコナミは否定していますが、その際のリリースに
「弊社も長年かけて育ててきた大切なタイトル」とどの口が言うのかと
思わずツッコミを入れたくなるリリースをしています。
さくま氏としては、他のメーカーからでも、ある程度の収入はコナミにも入れるから
出させてもらえないかと言う直談判もしているようですが、これも上層部に却下されているようで
さくま氏的には八方ふさがりであったようです。
@halnatsuiku そうしようとしたら、コナミの石川は納得したのに、メールでは、うちから出しませんかと言った。サラリーマンらしい保身の固まりだ。桃鉄スタッフ全員がコナミがいやでやめるか、やめさせるかでいなくなったのに。言ってることも無茶苦茶なら、やってることも無茶苦茶。
— さくま あきら (@isetta_23) 2015, 6月 2
@livedoornews @ponpeko コナミは桃鉄作れるスタッフがひろもいなくなったので、私がスタッフ集めて、コナミにパーセンテージ上げて、桃鉄の新作(コンシューマー)を作ろうとしたら、口答ではオーケイしておきながら、コナミから発売したいと虫のいいことを言い出す。
— さくま あきら (@isetta_23) 2015, 6月 2
さくま氏の言い分が全て事実かは分かりませんが、少なくとも
コナミに吸収された後は、人気ハドソンタイトルは殆どが塩漬け状態だった
と言うのは、間違いない事実です。
コナミは利権ゴロみたいなことをしていると言った批判もあり
私もそう思います。使わない版権をいつまでも自社に置いておくのではなく
もっと有効活用できるところに売却をしてほしいものですが
まぁ、今までのコナミの動向を見れば無理な話なのでしょうね。
少なくとも、PS2ぐらいまではCSに良質タイトルを一定数はリリースしていたコナミ。
本当に、どうしてこうなってしまったのでしょうか。
私はコナミの音ゲーマーですけれど、そろそろ音ゲーも同じような状況になるのではないかと
今後の展開について危惧しています。
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