【誤認誘導?】読売がマリカーの商標が1月に特許庁より異議申し立て却下されていたことを今更報じる。
当ブログにて、少し前に話題にした、東京で公道を走れるカートをレンタルすると同時に
マリオなどの任天堂キャラクターのコスプレも貸し出しを行い、最終的に任天堂に
訴えられる羽目となったことを記事にした、株式会社マリカー。
【ばっかじゃねぇ!?】公道を走るマリオカート、無許可で任天堂に遂に訴えられる!
任天堂としては、再三の警告に対して、株式会社マリカーから誠意のある対応が得られなかったとして
已む無く、株式会社マリカーを訴えたとコメントしているものの、株式会社マリカー側の責任者は
任天堂と協議をした上での、営業であったと主張し、現在話は平行線となっています。
マリカー側の主張は、↓の記事にその全文を引用しています。
【自殺行為】任天堂に訴えられた株式会社マリカー。今度はあのキャラクター群に手を出す!
任天堂が訴えたのは先月の終わりであり、裁判はこれから争われるわけですが
何故かこのタイミングで、読売が報道した記事によって、あたかも任天堂が
この裁判で敗訴したかのような印象を与えるような誤認を狙ったかのような記事が作られています。
今年1月に特許庁に「マリカー」の名称に異議を申立てるも、特許庁より却下される
読売が報道した記事は以下の引用です。「マリカー」商標止められず、任天堂の異議却下
任天堂の人気レーシングゲーム「マリオカート」の略称として使われている「マリカー」が、他の企業に商標登録されていたことが分かった。
任天堂は特許庁に異議を申し立てたが1月に却下されており、今後の対応が注目される。
商標登録したのは、公道を走るカートのレンタルサービスを手がける「マリカー」(東京都品川区)。広告やイベントに使用するなどとして「マリカー」の文字商標を特許庁に出願し、2016年6月に登録された。任天堂は同年9月、「ゲームの分野では『ポケモン』『ドラクエ』などソフトのタイトルを省略することがある」とし、商標が「(ゲームとの)誤認や混同を意図している」と、登録取り消しを求めて異議を申し立てた。特許庁は「(マリカーという略称は)広く認識されているとは認められない」と異議を退けた。
任天堂は特許庁へ無効審判の請求や知財高裁への提訴を検討している模様だ。
特許庁の判断云々は、まぁしょうがないところもあるでしょう。
ゲーマーとしては、マリカー(マリカと略す人もいればマリオカートと呼ぶ人もいますが)は
マリオカートのことを指すと考える人が多いと思いますが、一般的な話ではないかもしれません。
ただ、今回の商標の異議は、あくまで任天堂が株式会社マリカーを訴えたこととは全く別の話。
任天堂は、株式会社マリカーに、無断で自社のキャラクターなどを利用したコスプレを貸出して
利益を得ていた、著作権侵害などをメインに訴えているので、今回の商標の件とは全く別問題になります。
しかし、この異議却下という字面で、今回のマリカーを訴えた裁判で任天堂が敗訴したと
捉えている人が、ツイッターなどでの反応を見ていると一定数いるようです。
任天堂としては、まず外堀を埋める意味でマリカーの商標登録に異議申し立てを行い
それが却下されたからこそ、更に証拠がためを行った上でマリカーを提訴したという流れだと考えられます。
ツイッターの以下のつぶやきが、時系列的にはっきりわかるのでツイート引用。
2016年任天堂、株式会社マリカーと話をしたり特許庁への異議申し立て
— テツカブラ (@T2KBR_RBK2T) 2017年3月8日
↓
同年末、任天堂マリオの帽子など意匠関係含め商標固める
↓
2017年1月、特許庁、任天堂の異議却下
↓
2月、任天堂、異議却下をうけ提訴に踏み切る
↓
3月、1月の事を今更報道され負けた印象を植え付けられる
マリカーが訴えられた裁判は、これから争われるので、決着が着くのはまだまだ先です。
ところが、今頃になって1月にされていた商標の異議却下が報道されるのは、不自然というか
何かしらの意図があるのではないかと邪推してしまいます。
任天堂は、マスコミからあまり好意的に報道されることは少ないのは以前書いたことがあります。
果たして、今回の記事には事実誤認を誘導する意図はないのか…真偽はわかりませんが報道の仕方が良くないなと個人的には感じています。
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